2005年3月11日号        

今年度を振り返ると、新潟の地震、スマトラ沖の津波と大きな災害がありました。テレビや新聞で様子を知り、被災された方の事を思うと胸がはりさけそうになると同時に私達のような障害児を持つ家庭は、どうされているのかな?と、とても心配になったものです。適応力の差はあるものの、平和で安定した生活が不可欠な子ども達です。どうか一日も早く幸せな日常が戻る事をお祈りしています。 さて、早いもので“げんきっこくらぶ ほっぷ”も2年が経とうとしています。ほっぷの職員の方々、市の担当者の方々、ボランティアさんをはじめたくさんの皆様のおかげで、子ども達にとって笑顔いっぱい♪の場所になりました。これからもこの笑顔を絶やさないように親の会としてそれぞれが出来る事を協力し、ますます発展すれば幸いです。そこで、今回の通信は、会員の他、ご尽力いただいたたくさんの皆様に、感謝を込めて、利用した感想やお礼の気持ちを一部、お届けしたいと思います。 (S)
『ほっぷ』が設立されて、早2年が過ぎようとしておりますが、「こんなありがたい施設ができるとは、思っていなかった!」と、感謝する毎日です。

「自閉症です!」と、診断され宣告にも似た衝撃と同時に将来への不安と、障害への知識のなさが重なり、不安だった日々から、早くも11年が過ぎました。非常に環境的にも恵まれた愛知県から宗像市へ平成13年に引越しをしましたが、一番の心配事と云えば、やはり自閉症の長男の教育環境と生活環境でした。特に母親べったりの長男にとって、環境の変化への追従は、並大抵ではなかった様でした。そんな中での養護学校の先生方の対応には、非常にありがたく、少しずつ成長する「息子」を誇らしくもあり、「一段落」と思っては、おりましたが、やはり一番家族の中で負担を強いられるのは、母親です。母親としての負担を少しでも軽減してやりたいと思っていた矢先「レスパイト事業」をみんなで立ち上げたいとの事。勿論、宗像市の協力は必然との事。心配はしても、父親として何も手伝う事のないまま「ほっぷ」なるものがスタートしました。(妻は、必死で頑張って活動しておりましたが)「だいじょうぶかな〜」と心配する毎日でしたが、理解ある市の担当者とほっぷの職員の皆様のおかげで、障害児を持つ家庭(特に母親)にとっては、素晴らしい事業が始まりました。様々な事を学校とは違った環境で憶えていくことも、成長していくことも、息子の一言が物語っています。「今日も・ほっぷ・行く!」。

これからも、この素晴らしい事業へのご支援については、宗像市の理解あるご協力を継続的にお願いするものであります。

障害児を持つ親としては、心から感謝致します。『ありがとうございます。』  

(確実に低空飛行ながら上昇を続ける息子「将太の父」より)
北筑前養護学校中等部に入学し、それと同時に「ほっぷ」にお世話になり、早いもので1年がたとうとしています。今までと全く違う環境できちんと対応できるか心配もしましたが、指導者の先生方の温かい支援をかりて、無事にすごす事が出来ています。

体もどんどん大人に近づく我子に戸惑うこともありましたが、先生方に相談し家庭と出来るだけ同じ様な対応を考えて下さったりと大変助かっております。

「T、ほっぷ行くよ〜」「T、ほっぷ大好き」

こんな我子をこれからも支援して頂ける事を願います。                                         (Tの母)
昨年よりほっぷを利用しています。当時はまだ人数に余裕があると聞いていましたが、今では日にちによっては人数調整があったりするほどです。このような制度が出来て大変助かっている人が多いということだと思います。もちろん私もその1人です。

こどもも何回か利用するうちに慣れて、楽しく過ごしているようです。指導員の方もやさしくこどもの相手をしていただき喜んでいます。障害児といっても様々で、まだ問題はあると思います。というのも、ほっぷ親の会の総会に出てそのことを知りました。うれしいことに来年度は通学バスがほっぷのすぐ近くまで来ることになりました。役員の方、ほっぷ職員の方や市や学校、その他のおかげ様です。

ほっぷが利用する人にとって、より良いものになりますよう願っています。多くの人々の意見を聞くことは出来ないでしょうが、後につづく利用者のために少しずつでも前進できればと思います。        (なのはな)
ほっぷの開設からほぼ2年、我が子はすっかり「ほっぷっ子」になりました。学校で時々ストレスをためて帰ってきても、ほっぷに迎えに行くと、ゆったりと過ごしている姿が見られました。時に、ご迷惑をおかけする事があっても、先生方は温かく対応してくださいました。私も安心して仕事をする事が出来ました。そんな我が子も3月に卒業を迎えます。4月からは、生活もガラっと変わり私はハラハラです。息子がどれだけの生活の変化についていけるのか。今も、ほっぷでいつも見ている「チキチキマシーンの歌」を息子なりにアレンジして歌っています。大好きなほっぷにも時々しか行けなくなるでしょう。とまどうだろうけど、頑張ってほしいと願う母です。ほっぷでの2年間は大事な思い出です。本当にありがとうございます。そして、陰でほっぷを支え、又いつも心配をおかけしている役員の皆さん、母も強く頑張っていきます。ありがとうございました。      (どらえもんの母)
ほっぷを利用させて頂くようになってから、約1年半経ちました。以前は、用があってスクールバスの迎えに間に合わない時は、あらかじめ実家の親に迎えを頼んで、そのまま私が戻るまで子供を見てもらっていました。けれども、これから先、いつでも親を頼れるとは限りません。また、身内の家以外のところで過ごす時間というのも、これから経験しておく必要があるだろう。そう思い、ほっぷの利用登録をしました。

最初は、子供がすぐになじめるか心配していました。が、全くの杞憂で1日目からしっかりと楽しんでいたようです。現在、週2日の利用ですが、迎えに行くといつも子供がにこにこしているので、母親の私までとても嬉しくなります。支援員の方々の温かく、きめ細かい配慮のおかげと感謝しております。そして、ほっぷに対して恩恵を受けるだけでなく、何らかの形での協力をしていかなければと思っています。  (flying-m)
   ★ほっぷからのお知らせ★
◆宗像市福祉課に学校より連絡があり、北筑前養護学校バスルートの宗像コースが17年度より宗像市民体育館まで乗り入れしていただけるようになりました。

*親の会としましても、学校のご協力、心から感謝しています。また、放課後の利用の際、担任の先生はじめバスの添乗員さんにもご協力いただいています。この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。今後もどうぞよろしくお願いいたします!

子供がほっぷに通い始めて早二年が立ちました。今ではほっぷは我が家にとって無くてはならない存在になっています。日常の様々な場面で「ああ、ほっぷがあって本当に良かった!」と思う事は沢山ありますが、その中でも家族が病気になった時が一番助かりました。うちの子は一人で留守番をすることが出来ないので誰かが病気になると一緒に病院に連れて行くしかないのですが、あまり行った事のない所は苦手で、ましてや病院嫌いなので連れて行くだけでも一苦労です。他の兄弟が病気になり一緒に病院に連れて行った時などもう大変です。兄弟の名前が呼ばれて診察室に入る場面でも待合室にひとりで置いて行くわけにもいかず一緒に診察室に連れて入ろうとするのですがとても嫌がって入りません。何とか入ってもすぐに部屋から飛び出して兄弟の診察どころではありませんでした。また私自身が病気になった時でもフラフラになりながらも寝込む事もできませんでした。そんな体験は他の場面でも数え切れない程沢山ありました。身内が側に居ない私達は、今まで日々起こる様々な出来事の積み重ねに時々押しつぶされそうになりながらも、家族で力を合わせて頑張ってきました。でも家族だけではどうしても限界があります。そんな時、宗像にほっぷができてどんなに嬉しかったかしれません。支援員の方々の暖かい笑顔に出会うと、家族だけではない、地域に私達を応援してくださる人達がいるんだと、とても救われた気持ちになります。ほっぷは私達の心の支えです。        (ほっとみるく)

今年度もたくさんのご厚意ありがとうございました

◇◆◇ほっぷ親の会への寄付◇◆◇

○歳末配分金30,000円(宗像市社会福祉協議会 様)

※ほっぷのトランポリン修理代等、ほっぷの子ども達に使わせていただきました。

◆◇◆来てくださったボランティアさん◆◇◆

○杉元様○宅島様○長谷川様○神田様○淵崎様○仲西様○松浦様○亀田様

○弘田様○中村様○大塚様○盛葉様○立花様○花田様○萩尾様○林田様

○世利様○平原様○前田様○ゾーイ様○石津様

◇◆◇ほっぷへの寄贈品◇◆◇

○絵本とボール(江崎様○絵本、ビデオ、ジャングルジム(山根様)

○おもちゃ(中野様)○雑巾(境様・藤本様・久保様・山根様)

○お菓子(小田様・正田様・柴田様・本田様・堤様)○プランター(境様・林田様)

◆◇◆おもちゃ等の貸し出し・修理のボランティアさん◆◇◆

○ソファー修理(岩切様)○おもちゃ修理(おもちゃ病院様)○おもちゃ貸出し(おもちゃライブラリー様)

 ★兄弟の気持ち★
「ともに生きる」を読んでぼくはこの本をよんで、事故や生まれつきでしょうがいをもった人はとってもがんばってるなと思いました。目が悪くなり最後は失明してしまったけど右目だけは見える人がいました。バスケットで三角パスのれんしゅうをしているとボールを落としてしまいました。すると友達のとしこ子ちゃんが「ゆかりちゃんだけはいいよ、目がわるいからボールを落としても許してあげる。」といいました。友達はしんせつ親切にしているつもりだったけどそれは大きなショックであるのにぼくは気づきました。それは、その子にとっていやみみたいにかんじるからです。あのゆかりちゃんだけはとい言う言葉は私たちの何十倍も何百倍も苦しいのです。この本を読んでいると弟の事を思い出しました。僕の弟は自閉しょうです。弟はがまんや言葉をしゃべったりする事ができません。でも今では色々なこと事が出来るようになりました。ぼくはそんな弟が大好きです。でもこの前、友達が弟をバカにしました。ぼくは、とっても心がいたくなりました。ぼくよりもお弟の方がかなり苦しいと思います。弟はわからないけど、それがもしぼくだとしたらもうずっと泣いていると思います。もっともっとみんなにしょうがいの事をしってほしいです。 (しょうご)
 
私は、お兄ちゃんは前にくらべて変わったと思います。なぜなら、前より私の部屋をあらさなくなったからです。部屋をあらす時はたいてい遊びたくてイライラしているか、ご飯が早く食べたくてイライラしているかのどっちかです。なので今度から遊ぼうと思いました。他の人からもお兄ちゃんに声をかけて遊んでほしいです。お兄ちゃんがいけない事をして、私がおこったらちょっと反省してる様に見えます。私は後で「ちょっと言いすぎたかなぁ。」と思います。でも反省してくれるのでうれしいです。お兄ちゃんがおこる時、「何でおこっているのだろう?」と思います。でも、理由は何パターンかあります。でも、その事をよく分かってあげれなくて、「ごめんね。」とたまに思います。私は時々、お兄ちゃんの事を「思ってることが言えなくてかわいそうだな。」と思います。でも、「かわいそう」と思うだけで、何もしてあげれないのがちょっとくやしいです。だからお兄ちゃんの事を、もっと分かってあげたいです。そうすれば今お兄ちゃんに何をしてあげればいいんだろう?という事が、すぐ分かるからです。だからお兄ちゃんの事をよく分かってくれる友達ができたらいいなぁと思いました。 (いちごみるく)
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